2026年05月25日
【行事報告】地蔵流し放生会を厳修いたしました
さわやかな春風が吹き抜ける晴天の5月25日、恒例行事であります「地蔵流し放生会(じぞうながし ほうじょうえ)」を厳修いたしました。
当日は、多くの皆さまに仏縁をいただき、無事に法要を執り行うことができましたこと、住職はじめ職員一同、心より感謝申し上げます。
「地蔵流し」とは、地蔵菩薩のお姿を写した加持祈祷済みの御札(地蔵尊影)を一枚ずつ水に投じ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りする仏教行事です。
特に、魚類・貝類など私たちの命を支えてくれた水族のほか、水子、水死者、漁業遭難者、戦死者、無縁仏など、水に関わるご縁を持つ方々や、成仏を願う諸精霊の供養を目的としております。
水に溶けた地蔵尊影が迷える霊に触れることで成仏へ導かれると伝えられ、その功徳をもって先亡諸精霊への追善回向を行う大切な法会です。
また、「放生会(ほうじょうえ)」とは、捕獲された魚や鳥獣を自然へ放ち、命を大切にする心を育む宗教儀式です。その起源は古代インドにあるとされ、中国天台宗の開祖・智顗(ちぎ)が、捨てられる雑魚を憐れみ、自身の持ち物を売って買い取り放したことが始まりとも伝えられております。
当院では過去、隅田川や芦ノ湖、京都・保津川など実際の河川へ赴き、地蔵尊影を流し、魚の放流も行ってまいりました。近年では、本堂内の水鉢に地蔵尊影を投入し、その後境内のあらい地蔵尊の水盤より海へ向けてお流しする形式で執り行っております。
今後また機会がございましたら、実際に河川へ赴いての「地蔵流し放生会」も修行してまいりたいと思っております。



